足関節の捻挫はスポーツをしている中で一番起こりやすいもので、うちの息子も中学の時に靭帯を断裂したことがあります。
硬式テニス部だったのですが、一人ずつ順番にスマッシュの練習をしている時でした。
自分の後ろにボールが転がっていることに気付かず、後ろに下がりながらタイミングをとって打とうとしている時にボールを踏みつけてしまい、足の裏を内側にひねってしまいました。
足をまともに着くことができなかったそうですが、ただの捻挫だと思い本人はそのまま練習に参加。
片足で動きながら参加していたそうですが、あまりにも痛く、途中で参加をやめたそうです。
部活といっても一般的な部活とは違って、同好会のようなものでした。
子供達とボランティアの大人1名のざっくばらんとた運動部で、部活とは言い難いものでした。
その方はボランティアという立場であった為、管理者ではないので子供達を見守ることしかできませんでした。
個人以外の学校名で出る試合の時には、学校関係の先生がいないと出場できなかったので、その時だけ学校の先生がいるだけでした。
もちろんその先生はテニスの知識がない方ばかりがなっていて、名ばかりの顧問でした。
そんな部活の中で起こった出来事。
ワタシの携帯に連絡があったのも、たまたま自分の子供を迎えに来た親御さんからでした。
連絡があって急いで迎えに行きました。
主人はただの捻挫だろう、と言っていたのですが足を地面にまともにつけない状態だったので、大袈裟だと言われましたが、大きな病院の整形外科へ行きました。
「切れてますね‼︎」
(え?…まさか靭帯!?)
まさにそうだったんですよね。
修学旅行に行く数日前でした。
検査は痛い方向に足を曲げられる、ストレス撮影というレントゲン検査をされたようです。
相当痛かったそうです。
治療はギプス固定でした。
膝上(太ももくらいですかね)から足の指の手前まで。
松葉杖を2本お借りしました。
中学の思い出となる修学旅行は車椅子で東京ディズニーランド。
その代わり好待遇ですんなりと乗り物に乗れたようです。
その点ではよかった、と本人は言っていましたが、やはり友達に車椅子を押してもらわなければならなく迷惑をかけた、と話していました。
一ヶ月位ギプスをしていたので、5月にあった最後の体育祭には何も参加できず…。
応援のみにまわっていました。
その後、ギプスを外していただいたのですが…。
一ヶ月位ギプスをしていたところを洗えていなかったので、ギプスをしていたところだけ脱皮をしたかのように垢がたくさんポロポロとむけていました。
その後試しに立ってみようとしたのですが。
足を踏ん張れなかったせいか、筋力の衰えのせいか、力が入らなかったようで立てなかったのです。
本当に右と左のふくらはぎの太さが全く違っていました。
人間の筋力ってたった一ヶ月使っていなかっただけでこんなになくなるとは、と思うくらい片方の足だけ痩せ細っていました。
運動部なのに。。。
それからリハビリを開始しました。
マッサージから平行棒のような支えを頼っての歩行練習。
ギプスの代わりにサポーターを購入し、それを付けて日常生活を送るようになりました。
ある程度歩行できるようになってから階段の上り下りの練習をしました。
最初は急いで歩くとき、重心を怪我をしていない足の方にかけてしまうからか、カエルのようなというかピョコピョコ跳ねて歩くというか…。
独特な歩き方をしていました(笑)
「捻挫や靱帯を切るとくせになる」とよく言われていますが、これは足の関節が不安定になっているからです。
骨折したら「骨が強くなる」ともよく言われますよね。
ワタシも聞いたことがあります。
ですが、これは実はそうではないのです。
骨折によってできた隙間を埋めるために柔らかい未熟な仮骨を形成します。
この骨が時間をかけて硬化していると、その部分が他の骨より盛り上がって太くなるため、骨自体が強くなったと勘違いされてしまったのだと思われます。
あの時のことを思うと今でもゾッとします。
スポーツの中では色々な箇所の外傷が起こりうるものですが、怪我をしないためにストレッチに時間をかけていたとしていたとしても起こってしまいます。
しかし怪我を予防する怪我をしないような体づくりを図るとよいと思います。