ニートとひきこもりの違いって?
最近テレビ番組の特集で、団塊世代の子供がひきこもりである割合がとても高い、というのが目に付きました。
実はワタシの周りには「ニート」と「ひきこもり」の男性がいますが、今になって…ニートとひきこもりについて考えました。
何を定義にニートなのか…
何を定義にひきこもりなのか…
ニートとひきこもりの違いがわかりませんでした。
仕事をしていなく、周りに支援をしてもらって生活をしている。
そのようなイメージしかなく、深く考えたことはありませんでした。
一人目の人
職場先での精神的苦痛によりひきこもりになってしまったそうです。
人と接することがとても苦手な様子ですが、今やっと家族に対して普通に接することができているようです。
しかしワタシのような赤の他人と話をしたり目を合わせることは苦手なようなのです。
ワタシは会ったら必ず挨拶をするのですが、目を見てではありませんがきちんと挨拶をしかえしてくれます。
昔は外に出ることもできなかったそうですが、現在は買い物や病院など出かけることができるようになってようです。
二人目の人
健康には問題はありませんがその人の場合は精神的なものではないです。
学生時代は勉強もそこそこできていましたし、普通に買い物も出かけますし、人との会話も普通にできます。
自分の好きなことをして生活をしているようですが、ただそれだけで仕事はしていません。
特に人付き合いが嫌いなわけでもないのですが、学生時代の頃から短期のバイトはできても長期となると言い訳をつけて辞めていました。
この二人の違いは?
人それぞれニートとひきこもりの定義は違うと思います。
ですがワタシから見て、一人目は心に傷を負っていて社会との関わりを持たない。
このような人をひきこもりというのではないかと思います。
実はこの人は主人の叔父なのですが、母親が寝たきりになる前はストレスを発散する場所がないので、一度切れてしまうと、自分の親や兄姉に大声で罵声を浴びせていました。
現在母親が寝たきりの状態になったので介護をしていますが、周りの兄弟の協力もあり週に2日だけ自分一人で面倒をみているようです。
あとは自分の部屋でひきこもっています。
ですがそのおかげもあって今はそのような声を聞いたことがありません。
昔大きな声で文句を言っているのを聞いた時は…とても驚いて開いた口がふさがらなかったです。
もう一人は心に傷を負っているわけではなく、親が現役で働いていることもあって生活の心配がないからか仕事をしていなくフラフラしています。
このような人をニートというのではないかと思います。
仕事をしないで好きな事だけをしています。
この仕事をしたい!というような夢や目標がなかったのでしょうか…。
そのような話を一度も聞いたことがありません。
実はこの人はワタシの弟のことです。
親に経済的な負担がかかっているので心配になります。
それに親が亡くなった後。
仕事という仕事を一度もしたことがないので、いくら親がお金を残しているといっても生活費だけではありません。
持ち家があれば固定資産税を払わなければならないのですが、そのお金もどうするのだろう…と思ったりしてしまいます。
30代半ばなので、未経験から始められるアルバイトからでもいいから働いてくれたらなぁ…と実家に帰るたびに思ってしまいます。
ゲームやアニメなどはワタシの子供と話が合う部分があったりするので、まぁ叔父と仲良くしてくれるのはありがたいのですが、ちょっと社会的な話になるとやはり社会勉強をしていない部分が多いためか、ワタシの子供でも首をかしげる部分があります。
社会での経験がないので言葉に重みがないから、のようです。
ひきこもりとニートの定義
ひきこもり
厚生労働省の定義
単一の疾患や障害の概念ではなく、「さまざまな要因によって社会的な参加の場面が狭まり、就労や就学などの自宅以外での生活の場が長期にわたって失われている状態」とされています。
内閣府の定義
「自室や家からほとんど出ない状態に加え、趣味の用事や近所のコンビニ以外に外出しない状態が6カ月以上続く場合」とされています。
ニート
厚生労働省の定義
「非労働力人口のうち、15~34歳に限定し、家事も通学もしていないその他の者」 とされています。
内閣府の定義
「学校に通学せず、独身で、収入を伴う仕事をしていない15~34歳の個人」 とされています。
「ニート」の人も「ひきこもり」の人も生活力がないことには変わりありません。
親元で暮らしていたり、兄弟からの支援を受けているから生活できているだけです。
しかしこれらの支援がなくなった時、どこかへ就職するのが一番なのですが、やはり仕事をしていない期間が長いと正社員にはなる可能性は低いと思います。
まずはアルバイトなどから初めてみては?と思います。
ですが、社会との関わりを長い期間もっていないと仕事をすることじたいに勇気がいりますし、プレッシャーにもなると思います。
その場合は在宅ワークからでもよいのでは?とも思います。
フラフラしないで、徐々に社会との関わりをもってステップアップしてくれたらなぁ…と姉ながら思います。