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【感染爆発!!のインフルエンザ】基礎知識

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わたしが住んでいる地域に

1月9日インフルエンザ注意報が発令され、

23日にはインフルエンザ警報が発令されました。

うちの家族もインフルエンザA型に感染してしまいました。

21日、22日、そして23日のインフルエンザ警報の日にも。

夜間救急にかかりましたが、患者さんがたくさんおり

診察時間が19時半~だったのですが、

20時に受付をした時点で10人待ちでした。

 

インフルエンザ注意報

流行の発症前であれば今後4週間以内に

大きな流行が発生する可能性が高いことを。

流行の発症後であれば

流行が継続していると疑われることを示しています。

 

インフルエンザ警報

大きな流行が発生

または継続しつつあると疑われることを示しています。

 

各地域のインフルエンザで医療機関を受診した患者数が

週ごとに把握されていて(感染症発生動向調査)、

国の定める注意報や警報の基準値を超えた場合に、

注意報レベルや警報レベルを知らせる仕組みになっているそうです。

 

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インフルエンザ(季節性)とは?

 

インフルエンザとは普通の風邪とは異なり、

インフルエンザウイルスに感染して起こる

急性の気道感染症です。

とても感染力が強いため、

ひとたび流行が始まると短期間のうちに小児から高齢者まで

膨大な数の人を巻き込んでしまいます

 

インフルエンザウイルスの種類

 

インフルエンザウイルスには核タンパク質複合体の

抗原性の違いから、

A型、B型、C型の3タイプがあり、

ヒトに流行を起こすのはA型とBです。

ですので、インフルエンザというと

A型とB型を指すことが多いです。

A型インフルエンザ

 

  かぜ A型インフルエンザ
流行時期 1年を通して

11月下旬頃~翌年2月頃

流行シーズンの初期

主な症状 上気道症状 全身症状
発熱 微熱(37℃~38℃) 高熱(38℃以上)
発熱以外の主症状
  • 喉の痛み
  • 鼻水
  • 鼻づまり
  • くしゃみ
  • 喉の痛み
  • 鼻水
  • 全身倦怠感、頭痛

   関節痛、筋肉痛、悪寒など

A型はヒト以外にも

ブタ、ウマなどの哺乳類や

カモ、ニワトリなどの鳥類などに感染します。

A型には亜型という様々な型があります。

インフルエンザウイルスの増殖過程で大きく働く

タンパク質と酵素の種類と組み合わせにより

亜型が分けられます。

流行する型は年によって異なり、

1種類とは限りません。

ですので、

以前に同じ亜型のインフルエンザにかかったことがあっても、

その年に流行している亜型に合致する免疫を持っていないと

インフルエンザにかかります。

 

B型インフルエンザ

 

流行時期は2月~3月頃のインフルエンザ流行シーズンの後期で

A型インフルエンザの症状が同じように出ますが

お腹の風邪の症状に似た

下痢やお腹の痛みを訴える方が多いです。

また症状が出なかったり、

微熱などで軽く済むこともあります。

そのようなことから初期治療が遅れてしまい、

長引きやすいというのも特徴です。

軽症の方もいれば重症の方まで様々なので、

B型はA型と比べて軽めというわけではなく、

重症度はほとんど違いがありませんが

A型のように感染した人の多くを

死に至らしめるほどの高い病原性は通常ありません。

B型の流行が確認されているのはヒトだけです。

A型インフルエンザウイルスのように

B型には亜型は存在しませんし、

大きな変異を起こさないため、

B型はA型ほど

世界的な大流行をきたす危険性は高くはありませんが、

小さな変異を起こすので毎年流行がみられます。

 

C型インフルエンザ

 

季節に関わらず感染しやすいのですが、C型にかかるのは

免疫力の弱い5歳以下の子供がほとんどのようです。

いったん免疫を獲得すると、生涯その免疫が持続する

と考えられているので、感染しても風邪程度の症状で

ほとんどの大人がこの免疫を持っています。

C型には亜型は存在しません。

大きな流行は起こさないので、

ワクチンの対象からは外されています。

 

 

近年では3月~4月も発症件数が減少せずに流行が続いている年もありますし、5月のゴールデンウィーク前後でも注意が必要になってきました。『春インフルエンザ』という言葉も耳にした方もいらっしゃるかと思います。忘れた頃にやってくるインフルエンザにも要注意です!!

新型インフルエンザとは?

 

季節性インフルエンザと同じように感染が起きますが、

違うのは、これらのウイルスとは大きく異なる、

ヒトに感染する新たなインフルエンザウイルスのことです。

インフルエンザウイルスには様々な型があり、

ヒトだけでなく鳥や豚などにも感染しますが、

それぞれの動物に固有のインフルエンザがあり、

通常は同じ動物の中で感染します。

しかし、

ヒトに感染していなかった

動物のインフルエンザウイルスの遺伝子が

ヒトからヒトへの感染力をもつ強いウイルスに変異したり、

インフルエンザにかかっているヒトの中でまれに同時に感染し

2種類のウイルスが混ざり合うことで

ヒトからヒトへと感染する能力を持った

新しいインフルエンザウイルスがまれに現れることがあります。

これが新型インフルエンザウイルスです。

新型に対する免疫をほとんどの人が持たないため、

新型インフルエンザの出現により短期間で感染が拡大し、

ヒトでの世界的大流行(パンデミック)となります。

 

インフルエンザの潜伏期間

 

インフルエンザの潜伏期間は1~3日でです。

発症する前日から発症後最長で7日目までは

インフルエンザの感染力は残っており、

他の人に感染させる可能性があります。

特に発症日から3日間ほどが

最も感染力が高いと考えられています。

解熱後であってもインフルエンザウイルスは排出されます。

現在「学校保健安全法」では

発症した後5日を経過し、かつ、

解熱した後2日(幼児は3日)を経過するまで」

と出席停止期間としていますので、

外出を控える期間の目安にしたらよいかと思います。

ただし、ウイルスの排出期間には個人差がありますので、

咳やくしゃみなどの症状がある場合はマスクなどをして

周囲に配慮しましょう。

 

検査方法

 

発症してから12時間以上経つときちんと検査結果が出ます。

細長い綿棒のような物で鼻の粘膜をこすり、

そこについた組織や分泌物に液体に滴下し、

約15分ほどで感染しているかどうかの結果が出ます。

抗インフルエンザウイルス薬の投与が

発症から48時間以内であるので、

検査をするタイミングとしては

発症後12時間~48時間までの間がよいと思います。

 

感染経路

飛沫感染

 

インフルエンザは咳やくしゃみなどのしぶき、

人と会話することによって放出されたウイルスを

吸い込むことによって体内に侵入し感染します。

人が多く集まる場所が感染場所となりますので、

インフルエンザを拡散させないためにも、

患者と周囲の人が共にマスクを着用するようにしましょう。

接触感染

 

飛び散ったインフルエンザウイルスが付着したものを

手で触ると鼻や口、目、肌などを介して

インフルエンザに感染することがあります。

ドアノブやスイッチなどが感染しやすいです。

手洗いや手指消毒、うがいが重要になります。

 

空気感染

 

乾燥しやすい締め切った冬場の空間では、

感染者が呼吸するだけでウイルスが周囲に拡散し、

感染が起こる可能性もあります。

加湿器などを使って50%~60%の湿度を保つことも効果的です。

家族が感染したら、できる限り別々の部屋で過ごし

時々部屋の換気をしましょう。

 

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