スポンサーリンク

フィギュアスケートの5回転ジャンプは可能!?

スポンサーリンク
スポンサーリンク

5回転ジャンプは科学的に可能か?

フィギュアスケートはウィンタースポーツの花形競技のひとつです。

日本でも多くの選手が、オリンピックや国際大会で優れた成績を収めてきました。

フィギュアスケートは、ジャンプ、ステップ、スピンを主な技として得点を競いますが、これらの技の中でも、最もダイナミックな技がジャンプでしょう。

2回転から3回転へと難易度を高めながら進化してきたジャンプですが、現在の男子フィギュアスケートで高い得点を得るためには、さらに難易度の高い4回転ジャンプを成功させることが欠かせなくなってきました。

女子より体重がある男子は、本来回転しにくいのですが、重い胴体を大きくひねってためを作り、踏み切りで氷をけると同時に、ひねりの反動で強い回転を生み出すのです。この時、氷をける力は、200キログラムを超えるほどで、回転軸をできる限り体の中心にまとめて高速回転を得ることが大切です。

と浅田真央選手や小塚崇彦選手などのトップスケーターが在籍した中京大学の湯浅景元教授はいいます。

ジャンプには、難易度の低い順に

トウループ<サルコウ<ループ<フリップ<ルッツ<アクセル

6種類がありますが、男子選手にとっては、今は4回転トウループは当たり前のジャンプになっています。

しかし4回転サルコウを飛べる選手となると、その数はグッと減ります。

現在のところ最も難易度の高い4回転ルッツに成功した数少ない選手の一人が羽生結弦選手です。

2017年10月グランプリシリーズ・ロシア大会で成功させました。

羽生結弦選手は5回転ジャンプに最も近いところにいる選手の一人です。

ちなみに、2017年に引退した浅田真央選手の代名詞として注目されたのがトリプルアクセル(3回転半)ですが、4回転ジャンプの中で最も難しい4回転アクセル(4回転半)には、男子選手の中にも成功した選手はまだいません。

5回転ジャンプを成功させるためには、より長い滞空時間を稼ぐ必要があります。

そのために、より遠くへ飛ぼうとするばかりでなく、より高く飛ぶ必要があります。

また、できるだけ遠く身体を回転させることも重要なポイントです。

そのため、多くの選手はジャンプ中に腕を抱え込みます。

これによって角運動量保存の法則により、高回転が得られるのです。

羽生結弦選手が4回転を飛んでいるときの滞空時間は0.7~0.8秒です。

国際スケート連盟フィギュア公認審判員でもある千葉大学の吉岡伸彦教授によれば、0.9秒あれば5回転は可能だといいます。

バスケットボールのシュート時や走り高跳びでは、1秒近い滞空時間があるので、フィギュアスケートならではの難しさがあります。

それは演技の流れを途切れさせずに、きれいに、自然に行わければならないという点です。

羽生結弦選手が滞空時間をあと0.1秒延ばすために必要なことは、助走速度を今まで以上に上げることだそうです。

そこで得たエネルギーをうまくきれいにジャンプに利用できれば、より高いジャンプとなり、滞空時間を多く稼ぐことができます。

 


羽生結弦選手のほかにも、5回転ジャンプを飛ぶ可能性がある選手がいます。

誰かが5回転を成功させたとき、フィギュアスケートは新たな次元に入っていくのでしょう。

 

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました